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「お前は自分のモヂカラで焼きつくされるのさ」 【名前】 ヨモツガリ 【読み方】 よもつがり 【声】 湯屋敦子 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第四十四幕「志葉家十八代目当主(しばけじゅうはちだいめとうしゅ)」 【所属】 外道衆 【分類】 アヤカシ 【得意武具】 鬼火弾 【伝承のルーツ】 陰摩羅鬼 【モチーフ】 和服の女性、怪鳥 【名前の由来】 黄泉比良坂+狩り 【詳細】 和服の女性のような、暗い怪鳥のような姿を持つアヤカシ。 女性のアヤカシは珍しく、薄皮太夫を除いては同個体しか確認されていない。 右手が巨大な嘴のようになっており、右肩に装着した「鬼火弾」を強力な弾丸のように発射して人々を襲う。 骨のシタリが三途の川の鬼火から作り出した「鬼火弾」は火のモヂカラに反応する事で徐々に燃え上がる性質で、炎を操る者は特に注意しなければならず、羽根に紛れて姿を消し、神出鬼没に現れて相手を狙う危険なアヤカシ。 「血祭ドウコク」を倒す切り札のレッド/志葉丈瑠の抹殺を目論み、シタリや薄皮太夫と共にこの世に侵攻。 シタリの目論見通りに鬼火弾はレッドに対して抜群の効果を発揮、瞬間移動能力を駆使して執拗に襲い掛かるが、鬼火弾で身体を蝕まれるレッドは自ら囮となり、神社まで撤退してきたレッドに背後から止めの一撃を発射するが、相討ちを狙ったレッドの策に嵌ってしまい、「外道覆滅」により倒される。 その直後、二の目となる。 ダイカイシンケンオーと交戦、瞬間移動能力で翻弄したダイカイシンケンオーを合体解除に追い込むが、姫レッドが操縦する獅子折神が突如出現、火炎で動きを封じられ、最期は「五角大火炎」を受け爆散した。 現代の伝承で『陰摩羅鬼(おんもらき)』という妖怪がいるとされている。 『陰摩羅鬼』は黒いツルのような姿をし、口から炎を吐く化け物らしく、ヨモツガリの右手から弾を撃ち出す様子が『陰摩羅鬼』伝承のルーツになったと思われる。 【余談】 志葉家当主は炎のモヂカラが身体に染み込み、鬼火弾を受けると身体は跡形もなく焼きつくされる筈だが、丈瑠は燃やしつくされるまでには至らずシタリは疑惑を持ち、ついに隠れていた真のレッドが登場を果たす。 デザイナー・篠原保氏によると「女性のアヤカシは剣劇の爽快感にそぐわない事から出し辛かったが、女性レッドの登場で漸く実現し、『陰摩羅鬼』モチーフのデザインストックに女性の要素とエネルギー源『鬼火弾』を加えて仕上げた」らしく、他にも「薄皮太夫との絡みが痺れた」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。 声を演じる湯屋敦子氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。
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「サムライハオー、天下統一!」 【名前】 サムライハオー 【読み方】 さむらいはおー 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【初登場話】 第三十五幕「十一折神全合体(じゅういちおりがみぜんがったい)」 【分類】 侍巨人 【スーツアクター】 日下秀昭 【出力】 11800万馬力 【合体コード】 「全侍合体」 【構成マシン】 獅子折神龍折神熊折神猿折神亀折神兜折神舵木折神虎折神海老折神烏賊折神牛折神 【武器】 ダイシンケン など 【必殺技】 モヂカラ大弾円ダイシンケン覇王斬りダイシンケン大回転斬り 【テーマソング】 究極 サムライハオー 降臨! 【詳細】 恐竜折神を除く全ての折神が全侍合体ディスクによって全侍合体を行い誕生する侍巨人。 11を超える折神が集ったことでその出力は1万を超え、全身に備わる無数の武器による凄まじい連続攻撃を得意とする。 手持ち武器としてダイシンケン、他にも両腕の虎ドリル、両肩の海老バサミによる攻撃を行いダイカイシンケンオーやモウギュウダイオーを上回る戦闘力を持つ。 巨大ロボとしては珍しく、人形の部分よりも背後、及びロボが乗っている台座のほうが巨大であり、 歩行が困難、あるいは不可能で巨大要塞のように台座ごと滑って移動を行う。 機動性に欠けると思われたが、合成とは言え第41幕では空中に飛び上がったり回転しながら攻撃するという動きを披露したこともある。 合体の構成上で亀折神、猿折神は自在に分離できるため、素早い相手には分離して対処する場合も。 必殺技は全ての折神のエネルギーを頭部飾りに集中させ螺旋状に回転するビームを放つ「モヂカラ大団円」。 他にもダイシンケンを用いた「ダイシンケン覇王斬り」、空中に飛び上がり落下の勢いを載せて斬り裂く「ダイシンケン回転斬り」も披露した。 【余談】 エンジンオーG12に続くいわゆる「全合体ロボ」。 G12と共に並び立つとその威圧感は凄まじいものが有り、全合体の負荷で戦闘可能時間が短いG12と異なり、全合体によるデメリットは特に描写されていない。 台座に乗っているため本体が直接移動なりしないことからエネルギー消費は思ったほどではないのかもしれない。 シンケンジャーの最強ロボットになると思われたが、恐竜折神を武装した更なる強化形態が登場した。
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イクサズレ「威勢が良いのもここまででごわす。大筒隊、前へ!」 【名前】 大ナナシ大筒隊 【読み方】 おおななしおおづつたい 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第三十八幕「対決鉄砲隊(たいけつてっぽうたい)」第四十幕「御大将出陣(おんたいしょうしゅつじん)」 【所属】 外道衆 【分類】 戦闘員 【モチーフ】 魚類、サンゴ、イソギンチャク 【詳細】 外道衆の戦闘員。 巨大な大砲を持つ大ナナシ連中で編成され、二の目となったイクサズレの援護でモウギュウダイオーやシンケンダイゴヨウと戦う。 しかし、モウギュウダイオーは「大変化」で巨大化したモウギュウバズーカを装備し、モウギュウバズーカとバルカン砲の射撃によって一掃された。 第四十幕では水切れを起こした血祭ドウコクを連れて引き上げる骨のシタリに呼び出されて出現する。 ドウコクがこの世に出現した影響なのか、以前よりもパワーアップし、ダイカイシンケンオーを迎え撃つ。 しかし、モウギュウダイオーの加勢によって劣勢となり、猛牛大回転砲と折神大開砲の同時攻撃との撃ち合いに負けて一掃された。
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源太「なぁ、お前ら…… 頼む!丈ちゃんが、何もないって……何もないって言うんだよ……そんなこと、ねぇよな!?」長かった嘘が終ったとき、そこに何も見つけられず十臓との戦いに没頭して行く丈瑠。駆け付けずにはいられない茉子、千明、ことは。そして、侍として身動きできない流ノ介。流ノ介「殿ぉぉ──っっ!!」それぞれの想い、行き着く先には、果たして──? 三途の川に雷鳴が激しく轟き、川の水が荒れている。 薄皮太夫「ざわついているな……」 シタリ「ドウコクの水切れも、そろそろ戻りかけてるんだよ。まぁ、まだ決め手には欠けるがね」 薄皮太夫「このざわつき、それだけでもないらしいが……」 丈瑠ことシンケンレッドと十臓の戦いが、果てしなく続く。 (彦馬『嘘だけでは…… 嘘だけではないはず…… 決して嘘だけではないはず……』) レッド「それでも…… 嘘は嘘だ。俺には、これが……」 茉子、千明、ことはが、丈瑠のもとへと急ぐ。 第四十七幕絆 夜となった志葉亭。 1人となっている流ノ介が拳を握り締め、無人の上座の前でうな垂れている。 流ノ介「結局私は、答えも出せずこのまま……」 声「今行かなければ、後悔の苦しさは今以上のもの」 背後にいた黒子が素顔を晒す。かつて流ノ介とともに舵木折神を捕えた男、小松朔太郎。 流ノ介「あなたは!? あのときの……」 回想。第七幕で舵木折神を捕えた流ノ介。流ノ介「やった!…やりました!」 夜の荒野。 シンケンレッドと十臓の戦いは、夜がふけてもなお続く。 十臓「最高だなぁ…… これこそ、究極の快楽! 剣に生きるものだけが味わえる!」 レッド「剣、のみ……」 激戦の末にレッドの剣撃が、十臓の刀・裏正を弾き飛ばす。 レッド「剣、のみ! であぁぁっ!」 上段から振り下ろしたシンケンマルが、ついに十臓を真っ二つに切裂く。 宙を舞った裏正が、十臓の足元に突き刺さると同時に爆発する。 ことは「あれは!?」 彼方で立ち昇った火柱を見て、茉子、千明、ことはが足を速める。 志葉亭。 流ノ介「まさか、あなたが……」 朔太郎「あんたのおかげでまた戦う気になったんだ。侍たちや殿と一緒にな」 流ノ介「でも、その殿は……!」 朔太郎「あぁ。で、動くに動けないんだろ? あんたらしいな」 流ノ介「侍として守るべきは姫です! これは間違ってない! ただ、ただ私は……!」 朔太郎「『あの殿なら命を預けて一緒に戦える』! あんたが言ったんだ」 (流ノ介『あの殿なら、命を預けて一緒に戦える。そう決めたのは自分です! 親じゃない』) 朔太郎「あんたが命を預けた殿というのは、志葉家当主という器(うつわ)か? それとも中身か!?」 流ノ介「……!」 朔太郎「もちろん姫は守らなければならない、当然だ。が、人は犬じゃない。主(あるじ)は自分で決められる」 朔太郎が再び、頭巾で素顔を隠す。その背後の他の黒子たちが並ぶ。 朔太郎「どうか、侍として悔いのなきよう……」 薫は物陰でその様子を見守っていた。 夜の荒野。 変身を解いた丈瑠が息を切らす。傍らには、人間態に戻った十臓が倒れている。 丈瑠「やった……」 十臓「それこそが、快楽……」 まともに剣撃を受けたはずの十臓が、ニヤリと笑って体を起こす。 丈瑠「まさか!? 手応えはあった……!?」 十臓「なかなか死ねない体でな。手でなくば足、でなくば口…… 剣を持てる限り、この快楽は続く」 周囲に不気味な、赤黒い気が立ち昇る。 十臓「所詮、人の世のことはすべて、命さえも幻…… が、この手応えだけは真実! お前も感じたはず…… 何が、お前の真実か!」 丈瑠「真実!? 俺の……」 赤黒い気が次第に、丈瑠を取り囲んでゆく。 茉子「駄目ぇぇ──っっ!!」 十臓の言葉に取り込まれそうになっていた丈瑠が、茉子の一喝で我に返る。 茉子、千明、ことはが必死に駆けつけるものの、丈瑠たちの周囲は炎の壁で包まれ、近づけない。 茉子「丈瑠ぅ──っ!!」 ことは「そんな話聞いたらあかん!!」 千明「お前には、剣だけじゃないだろ!?」 丈瑠「お前たち…… どうして!?」 十臓「よそ見をするなぁ!! まだ、終わっていない……」 十臓が裏正を抜こうとした瞬間、その足元を、誰かが掴(つか)む。 掴んだのは生前の十臓の200年前の亡き妻で無言で訴えるように、十臓を見上げている。 十臓「……!?」 その正体は十臓の足元を深く刺し貫いた裏正。 かつて外道に堕ちようとする十臓を止めようとした妻が、裏正に宿り、今また十臓を止めようとしている。 十臓「裏正……!?」 剣を抜こうとするも、裏正は地面に深く突き刺さったまま、抜けない。 十臓「ここに来て……! いや、このときを待ってか!? ……裏正ぁぁ──っ!!」 丈瑠「それは、お前の…… 真実なんじゃないのか?」 十臓「いや!! 全て幻だ! この…… 快楽こそぉぉ!」 次の瞬間、十臓の体に縦一文字の刀筋が浮かび上がる。 十臓「お前の、剣…… 骨の、髄まで……! うおおぉぉ──っっ!!」 そう言った十臓の体から大爆発と共に炎を噴き上げる。 丈瑠がその爆炎に取り囲まれて逃げ場がない中で水飛沫(みずしぶき)を伴った剣撃が炎を切り払う。 そこには流ノ介がいた。 丈瑠「……流ノ介!?」 千明「丈瑠! 逃げるぞ!」 茉子「急いで!」 千明たちが炎の中から、丈瑠を救い出す。 背後では十臓が炎に包まれ、断末魔の叫びとともに灰と化してゆく。 十臓「うわああぁぁ──っっ!!」 六門船。 シタリ「死んだよ…… 腑破十臓」 薄皮太夫「そうか…… 200年の欲望、満たされたのかどうか……」 シタリ「さぁね。そういうお前さんは、どうなんだい? せっかくドウコクが直した三味線、ちっとも弾かないじゃないか」 薄皮太夫「あぁ。どうしてだか……」 シタリ「お前さんの三味の音なら、きっとドウコクが回復する決め手になると思うんだがねぇ……」 薄皮太夫「この、音色か……」 薄皮太夫がそう言うと河原の石の隙間からナナシ連中と大ナナシ連中が出てくる。 夜が明けた荒野。 激戦の跡には炎が消え、裏正が地面に突き刺さったまま。 丈瑠たち5人が無言のまま佇んでいる中で丈瑠が立ち上がる。 ことは「……殿様っ!」 ことはが思わずそう呼び、慌てて口をつぐむ。 丈瑠「俺のせいで悪かった。早く帰って……」 ことは「嘘じゃないと思います!」 丈瑠「……」 ことは「ずっと一緒に戦ってきたことも、お屋敷で楽しかったことも全部、ほんまのことやから…… そやから……」 丈瑠「俺が騙してたことも本当だ」 ことは「……」 丈瑠「ただの嘘じゃない。俺を守るために、お前たちが無駄に死ぬかもしれなかったんだ。……そんな嘘の上で何をしたって本当にはならない…… 早く姫のもとへ帰れ」 茉子「丈瑠……」 千明「……ったくぅ!」 千明が我慢できない様子で、丈瑠に殴りかかる。丈瑠が反射的にかわす。 千明「避けんなよ、馬鹿ぁ!!」 千明の再び振るった拳が、丈瑠の顔面に命中する。 丈瑠が地面に転り、ことはが慌てて駆け寄る。茉子が苦笑する。 ことは「千明!?」 千明「今ので、嘘はチャラにしてやる。だからもう言うなよ…… 何にも無いなんて言うなよ! 何も無かったら、俺たちがここに来るわけねぇだろう!?」 流ノ介が静かに、丈瑠の前に立つ。 流ノ介「志葉、丈瑠……」 丈瑠「……」 流ノ介「私が命を預けたのは、あなただ。それをどう使われようと文句は無い! 姫を守れと言うなら守る! ただし!! ……侍として一旦預けた命、責任は取ってもらう!」 流ノ介が、丈瑠の前にひざまずく。 流ノ介「この池波流ノ介! 殿と見込んだのはただ1人! これからもずっと!!」 丈瑠「……!」 千明「俺も…… 同じくってとこ。まだ前に立っててもらわなきゃ、困んだよ……」 千秋が照れくさそうに、顔を背けたまま言う。ことはも笑顔で続く。 ことは「うちも! うちも同じくです! それに、源さんや彦馬さんも!」 流ノ介「黒子の皆さんもだ……!」 茉子が最後に、優しく諭す。 茉子「丈瑠…… 志葉家の当主じゃなくても、丈瑠自身に積み重ってきたものは、ちゃんとあるよ……」 丈瑠「……俺に?」 丈瑠の脳裏に、これまでの仲間たちとの思い出が次々によぎる。 丈瑠「……俺にも?」 茉子「うん……」 茉子が優しく頷く。千明が微かに頷く。 流ノ介は真っすぐに丈瑠を見据える。ことはは笑顔で応える。 4人を前にして、丈瑠の瞳から一筋の涙が零れ落ちる中、一同の姿を見届けたかように、裏正が空中に溶け込んで消滅する。 志葉亭。 高座に座した薫のもとには、家臣である丹波がいてシンケンジャー4人らが無断で丈瑠の元へ行ったことに憤怒する。 丹波「けしからん! 侍どもめ、この期に及んで影のもとへ走るとは。自分たちが一体何をしているのか、わかってはおらんのか! あの大馬鹿者どもが! 姫、これはもはや謀反、謀反でございますぞ!」 丹波が薫にそう言う中、薫が持ってた畳んでいる扇子で丹波の頭を軽く叩く。 薫「馬鹿を申すな。影とはいえ、家臣との絆は結ばれているのだ。私は自分の使命だけに夢中で…… 私が出ることで、彼らを苦しめることにまでは思い至らなかった」 丹波「何をおっしゃいます!? 姫は、血の滲む努力で封印の文字を習得されたのです。ありがたがりこそすれ、苦しむなどと…… これはやはり、力ずくでも連れ戻さねば!」 薫「よせ!」 薫が扇子を投げつけるが、丹波はヒョイとかわす。 丹波「ハハハ! 丹波もまだまだ衰えては、おりませんぞぉ! 誰か、誰か! 至急、侍達を~!」 そこへ現れた黒子が、薫に大きい紙ハリセンを渡すと、身勝手な丹波の頭を叩いて気絶させる。 薫「う~ん、これはいい……」 黒子が一礼し、素顔を微かに見せて微笑む朔太郎。 彦馬と源太が、廊下で頷いている。 源太「お姫様もやるねぇ……」 源太がそう言った後、隙間センサーの反応音が鳴ると同時に港周辺にナナシ連中が現れる。 彦馬「157番、森ノ瀬町です」 薫「侍たちに連絡を。私は先に出る」 出陣しようとする薫の前に、源太が進み出る。 源太「寿司屋でよければ、お供するぜ」 丹波「お前は侍では!…」 目を覚ました丹波がそう言いかけるも間もなく、薫のハリセンで再び叩かれ気絶する。 薫「頼む」 流ノ介は薫から外道衆が現れた連絡を受ける。 流ノ介「外道衆が!? 分かりました、すぐに行きます。森ノ瀬町に外道衆だ。姫はすでに出陣されてる」 一同が丈瑠を見やる。 丈瑠「急げ。俺はフォローに回る」 一同「はい!」「おぅ!」「了解!」 折神がダイカイシンケンオーに合体、薫のシンケンレッドとシンケンゴールドが乗り込む。 レッド「真侍合体!」「ダイカイシンケンオー、天下統一!」 大ナナシ連中が港に現れ、ダイカイシンケンオーが立ち向かう。 ゴールド「おわぁっ! あっちにも!」 レッド「えっ?」 ナナシ連中が港町の人々を襲うが、シンケンジャーたちが駆けつける。 グリーン「源ちゃん、こっちは任せろ!」 ゴールド「あいよ!」 レッド「私たちはここを!」 ゴールド「おう!」 黒子たちが逃げ惑う人々を誘導し避難させる中でナナシ連中に阻まれるものの、駆け付けた丈瑠はナナシ連中を斬り倒して援護する。 丈瑠「急げ!」 丈瑠自身が囮になってナナシ連中を引き付けてる隙に黒子たちが人々を避難させる。 海岸の崖の上では薄皮太夫が海を見つめて佇んでいる。 スス木霊「キャハハ! ベン、ベン、ベン」 薄皮太夫「シ──ッ……」 スス木霊「シィ?」 静かに三味線を構え、弾き始める。波の音が消え、三味線の音色だけが響いてゆく。 薄皮太夫 (わちきは、ずっと目を逸らしていたのだ。何があったか、何をしたか…… そして、わちきが何者なのか……) 薄皮太夫が三味線の音色を奏でる中でその記憶が回想として映る。 (ドウコク『てめぇは外道に堕ちた』) かつて花魁・薄雪として生き、武士の新佐に裏切られ外道に堕ちて薄皮太夫になる場面。 新佐「薄雪、私はお前を……」) (薄雪「黙れぇ──っ!!」) 第四十三幕において十臓がアクマロを斬る場面。 十臓『外道に堕ちるとはそういうことだろ?』) 第四十幕でドウコクが修復した太夫の三味を渡す場面。 (ドウコク『てめぇは外道に堕ちた。他に行く場所はねぇ……』) 薄皮太夫 (ドウコク。お前が最初から言っていた通り、わちきは……) 薄皮太夫は心の中でそう言った後、三味線を弾き終える。 シンケンピンクがナナシ連中と戦う中、薄皮太夫に気付く。 ピンク「薄皮太夫!?」 薄皮太夫「シンケンピンク……!」 ピンク「ここで何を?」 薄皮太夫「外道であれば知れたこと。この世を苦しみ嘆きで満たす」 ピンク「だとしたら…… 私はあなたを斬る!」 薄皮太夫「望むところ。少しは知った者の方がいい……」 ピンク「え……?」 薄皮太夫「ハッ!」 薄皮太夫が剣を抜いて斬りかかり、2人の戦いが始まる。 激しい鍔迫り合いの末、ピンクが大ジャンプから斬りかかる。 ピンク「ハァッ!! ……えっ!?」 薄皮太夫はその剣撃を避けもせず、自ら受けるかのように真っ二つに斬り裂かれる。 ピンク「え!? あなた、まさか……」 薄皮太夫「いつか…… わちきがこの世の価値を手放したと言ったな? ようやく、人であった過去も…… 手放せる……」 同時に切り裂かれた三味線が地面に転がり、玄が弾け、不気味に吹き出す気の中から、新佐の声が響く。 「薄雪…… 薄雪…… 薄雪……」 丈瑠たち「えっ?」「あ……!?」 三途の川が荒れに荒れ、六文船が大きく傾き、どこからかドウコクの呻き声が響く。 シタリ「三途の川がこんなに……!? へっ、へへ…… これならドウコクも!」 ドウコク「うぉぉ──っっ!!」 海から激しい水柱が立ち昇り、ドウコクがついに、この世に姿を現す。 一同「はっ……!?」 ドウコク「ヘッ! 戻ったぜ、太夫……」 (続く) ※ この続きは本家エンディングドットコムをご覧ください。
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「痛いのいらんかね!」 【名前】 ツボトグロ 【読み方】 つぼとぐろ 【声】 園部啓一 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第四十二幕「二百年野望(にひゃくねんのやぼう)」 【所属】 外道衆 【分類】 アヤカシ 【得意武具】 絶痛虫を放つ 【伝承のルーツ】 飛頭蛮 【モチーフ】 触手、和服の皺 【その他のモチーフ】 ハチの巣 【名前の由来】 壷+とぐろ 【詳細】 うねる触手のような、和服の皺のような姿を持つアヤカシ。筋殻アクマロの最後の部下。 「絶痛虫」という無数の小さな虫を触手の中に飼い、上記の台詞と共にばら撒いて歩き回る。 この虫は人間の体内で暴れる事でその人間を苦しめ、自身は幾重もの触手で身体を守っている為にあらゆる攻撃にも耐えられる。 人々を絶痛虫で苦しめていき、その最中に駆け付けたシンケンジャーにナナシ連中を差し向ける。 絶痛虫を放つもグリーンのウッドスピアで防御され、レッドの烈火大斬刀で止めを刺されそうになるが、アクマロの参戦によって撤退する。 その後、別の場所で人々を苦しめようとするが、追い掛けて来たスーパーシンケンレッドのモウギュウバズーカの射撃に怯む。 絶痛虫を放つも火炎の舞で一掃され、ピンクとイエローの投げたヘブンファンとランドスライサーに怯み、スーパーモウギュウバズーカの外道覆滅を受け倒される(それと同時に人々も激痛から解放された)。 その直後、二の目となる。 大ナナシ連中を率いるもカブトシンケンオーとカジキシンケンオーに一掃され、トラシンケンオーの虎ドリル突撃に怯み、大ノサカマタを率いるもテンクウシンケンオーに倒され、ダイシンケン天空唐竹割りに怯み、最期はダイカイシンケンオーの折神大開砲を受け爆散した。 現代の伝承で『飛頭蛮』という妖怪がいるとされている。 『飛頭蛮』は身体から抜けて空中を飛ぶ頭部の化け物らしく、ツボトグロの絶痛虫が飛び回る様子が『飛頭蛮』伝承のルーツになったと思われる。 アクマロの真の狙い「裏見がんどう返しの術」を発動する為、人間の苦痛を大地に刻み付ける役割を担い、6つの楔の中の最後の1つを作り出した。 【余談】 ろくろ首をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のロクロクビ以来の登場となる。
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シンケンオー 種類:Lユニット カテゴリ:ミスティックアームズ BP:17000 SP:1 必要パワー:5+ 追加条件:自軍合体ユニットを捨札にする CN:なし 特徴:人型/侍 テキスト: 合体―獅子折神+龍折神+亀折神+熊折神+猿折神 ※ブラスト 【ダイシンケン】自軍ターン中、これがバトルエリアに出たとき、相手は自分自身のバトルエリアからユニットを1体選び、自分自身のパワーゾーンにダメージにして置く。 フレーバーテキスト いつの間に斬られたのか?真なる剣には抗(あらが)うことすら許されぬ。 イラストレーター:K2商会 レアリティ:スーパーレア 作品:侍戦隊シンケンジャー 収録:蒼九の翼 自販:パック カード評価 5体合体のユニットの中でも一、ニを争うくらい使いやすいLユニット。素材ユニットのラッシュにSユニットが必要無く、ブラスト持ちなので場に出せる可能性はかなり高い。 パワー5+でBP17000、SP1と性能も十二分に強力。【ダイシンケン】も強力で非常に使いやすい。 関連カード テンクウシンケンオー トラシンケンオー 特徴「人型」関連 特徴「侍」関連 JCを持つユニット一覧 (素材ユニット) 獅子折神 龍折神 亀折神 熊折神 猿折神 コメント 名前 コメント
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「お前達はここで死ぬがよい」 【名前】 ゴズナグモ 【読み方】 ごずなぐも 【声】 安井邦彦 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第二十三幕「暴走外道衆(ぼうそうげどうしゅう)」第二十四幕「真侍合体(しんさむらいがったい)」 【所属】 外道衆 【分類】 アヤカシ 【得意武具】 クモのような強力粘着糸 【伝承のルーツ】 牛鬼 【モチーフ】 ウシ、クモ 【名前の由来】 牛頭(ごず)な蜘蛛 【詳細】 ウシのような、クモのような姿を持つアヤカシ。 外道衆の中でも1位と2位を争う程の力を自慢し、血祭ドウコクに対しても容赦なしに盾突き、その命を狙っている程の強者でもある。 口からの粘着毒を持つ糸で相手の動きを一瞬で絡め取り、8本の太い手足にそれぞれ大きく鋭い爪を持ち、糸で動けない相手を引き裂く。 封印の文字の存在を知り、下克上を起こす為に骨のシタリを脅した上で協力させ、レッド/丈瑠に秘密を迫る。 シタリがゴールドと交戦中、ブルー達4人に変身解除させる程のダメージを与えるが、ドウコクに目論みを知られた為に三途の川に連れ戻される。 その後、ドウコクの力を無理矢理注入された事で理性を失い、暴走アヤカシのような状態にされてしまう。 彼の力を注入された際は角と牙が更に肥大化し、凶暴性とパワーも増して、目の光は真っ赤に変色している。 ナナシ連中と共に街で大暴れし、駆け付けたブルー達4人を再度苦戦させるが、そこへレッドとゴールドが駆け付ける。 レッドがインロウマルによって強化変身したスーパーシンケンレッドになす術もなく、真・火炎の舞を受け倒される。 その直後、二の目となる。 大ナナシ連中と大ノサカマタを率いるが、シンケンオーとダイカイオーが真侍合体したダイカイシンケンオーに大ナナシ連中を一掃され、最期は折神大開砲を大ノサカマタと共に受け爆散した。 現代の伝承で『牛鬼』という妖怪がいるとされている。 『牛鬼』はウシの頭部と土蜘蛛の身体を持つ鬼のような化け物らしく、ウシのようなクモのようなゴズナグモの姿が『牛鬼』伝承のルーツになったと思われる。 【余談】 シタリを「御老体」と呼ぶ。 第二十五・二十六幕のアヤカシもウシがモチーフになっている。 同幕で浄寛和尚役の高橋元太郎氏がゲスト出演し、日下部彦馬役の伊吹吾郎氏とは『水戸黄門』で共演している(伊吹氏は3代目渥美格之進(格さん)、高橋氏はうっかり八兵衛を演じている)。 シリーズ第29作目の第23・24話にもクモをモチーフにした怪人が登場している(所属組織も妖怪や怪物の集団となっている)。 牛鬼をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のウシオニ以来の登場となる。 声を演じる安井氏は前々作でも野心家の声を演じている。
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「お前達はここで死ぬがよい」 【名前】 ゴズナグモ 【読み方】 ごずなぐも 【声】 安井邦彦 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第二十三幕「暴走外道衆(ぼうそうげどうしゅう)」第二十四幕「真侍合体(しんさむらいがったい)」 【所属】 外道衆 【分類】 アヤカシ 【得意武具】 クモのような強力粘着糸 【伝承のルーツ】 牛鬼 【モチーフ】 ウシ、クモ 【名前の由来】 牛頭(ごず)な蜘蛛 【詳細】 ウシのような、クモのような姿を持つアヤカシ。 外道衆の中でも1位や2位を争う程の力を自慢し、「血祭ドウコク」に対しても容赦なしに盾突き、命を狙っている程の強者。 口からの粘着毒を持つ糸で相手の動きを一瞬で絡め取り、8本の太い手足にそれぞれ大きく鋭い爪を有し、糸で動けない相手を引き裂く。 封印の文字の存在を知り、下克上を起こすのに「骨のシタリ」を脅した上で協力させ、レッド/丈瑠に秘密を迫る。 シタリがゴールドと交戦中、ブルー達4人に変身解除させる程のダメージを与えるが、目論みを知ったドウコクに三途の川に連れ戻される。 ドウコクの力を無理矢理注入された事で理性を失い、暴走アヤカシのような状態にされてしまう。 ドウコクの力を注入された際は角と牙が更に肥大化し、凶暴性とパワーも増して、目の光は真っ赤に変色している。 ナナシ連中と共に街で大暴れし、駆け付けたブルー達4人を再度苦戦させるが、レッド、ゴールドが駆け付ける。 レッドがインロウマルによって強化変身したスーパーシンケンレッドになす術もなく、「真・火炎の舞」により倒される。 その直後、二の目となる。 シンケンオー、ダイカイオーと交戦、大ナナシ連中、大ノサカマタを率いるが、シンケンオー、ダイカイオーが真侍合体したダイカイシンケンオーに大ナナシ連中を一掃され、最期はイカテンクウバスターでの必殺技「折神大開砲」を大ノサカマタと共に受け爆散した。 現代の伝承で『牛鬼』という妖怪がいるとされている。 『牛鬼』はウシの頭部と土蜘蛛の身体を持つ鬼のような化け物らしく、ウシのようなクモのようなゴズナグモの姿が『牛鬼』伝承のルーツになったと思われる。 【余談】 シタリを「御老体」と呼ぶ。 デザイナーの篠原保氏によると「ウシがメインではなく、『腹部がウシのように擬態しているクモ』という解釈にしている」らしく、他にも「頭頂部の突起群は『Horned Spider』という実在するクモの一種をほとんどそのままにした」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。 同幕で浄寛和尚役の高橋元太郎氏がゲスト出演し、日下部彦馬役の伊吹吾郎氏とは『水戸黄門』で共演(伊吹吾郎氏は3代目渥美格之進(格さん)、高橋元太郎氏はうっかり八兵衛を演じている。)。 声を演じる安井邦彦氏は前々作でも怪人の声を担当。 海外リメイク版の『パワーレンジャー・サムライ』では終盤の怪人として登場。劇中では前編の戦いのみでフェードアウト、続編の『パワーレンジャー・スーパーサムライ』にて倒される事になった。
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「お前達はここで死ぬがよい」 【名前】 ゴズナグモ 【読み方】 ごずなぐも 【声】 安井邦彦 【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー 【登場話】 第二十三幕「暴走外道衆(ぼうそうげどうしゅう)」第二十四幕「真侍合体(しんさむらいがったい)」 【所属】 外道衆 【分類】 アヤカシ 【得意武具】 クモのような強力粘着糸 【伝承のルーツ】 牛鬼 【モチーフ】 ウシ、クモ 【名前の由来】 牛頭(ごず)な蜘蛛 【詳細】 ウシのような、クモのような姿を持つアヤカシ。 外道衆の中でも1位や2位を争う程の力を自慢し、「血祭ドウコク」に対しても容赦なしに盾突き、命を狙っている程の強者。 口からの粘着毒を持つ糸で相手の動きを一瞬で絡め取り、8本の太い手足にそれぞれ大きく鋭い爪を有し、糸で動けない相手を引き裂く。 封印の文字の存在を知り、下克上を起こすのに「骨のシタリ」を脅した上で協力させ、レッド/丈瑠に秘密を迫る。 シタリがゴールドと交戦中、ブルー達4人に変身解除させる程のダメージを与えるが、目論みを知ったドウコクに三途の川に連れ戻される。 ドウコクの力を無理矢理注入された事で理性を失い、暴走アヤカシのような状態にされてしまう。 ドウコクの力を注入された際は角と牙が更に肥大化し、凶暴性とパワーも増して、目の光は真っ赤に変色している。 ナナシ連中と共に街で大暴れし、駆け付けたブルー達4人を再度苦戦させるが、レッド、ゴールドが駆け付ける。 レッドがインロウマルによって強化変身したスーパーシンケンレッドになす術もなく、「真・火炎の舞」により倒される。 その直後、二の目となる。 シンケンオー、ダイカイオーと交戦、大ナナシ連中、大ノサカマタを率いるが、シンケンオー、ダイカイオーが真侍合体したダイカイシンケンオーに大ナナシ連中を一掃され、最期はイカテンクウバスターでの必殺技「折神大開砲」を大ノサカマタと共に受け爆散した。 現代の伝承で『牛鬼』という妖怪がいるとされている。 『牛鬼』はウシの頭部と土蜘蛛の身体を持つ鬼のような化け物らしく、ウシのようなクモのようなゴズナグモの姿が『牛鬼』伝承のルーツになったと思われる。 【余談】 シタリを「御老体」と呼ぶ。 デザイナーの篠原保氏によると「ウシがメインではなく、『腹部がウシのように擬態しているクモ』という解釈にしている」らしく、他にも「頭頂部の突起群は『Horned Spider』という実在するクモの一種をほとんどそのままにした」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。 同幕で浄寛和尚役の高橋元太郎氏がゲスト出演し、日下部彦馬役の伊吹吾郎氏とは『水戸黄門』で共演(伊吹吾郎氏は3代目渥美格之進(格さん)、高橋元太郎氏はうっかり八兵衛を演じている。)。 声を演じる安井邦彦氏は前々作でも怪人の声を担当。 海外リメイク版の『パワーレンジャー・サムライ』では終盤の怪人として登場。劇中では前編の戦いのみでフェードアウト、続編の『パワーレンジャー・スーパーサムライ』にて倒される事になった。